東京インフラ086 大手町・丸の内・霞が関
幕府の中枢から日本の行政・ビジネスの中枢を担う<左脳>として絶えず更新を続けている。 グリッド状の巨大街区に並ぶ軒高100尺で縁取られていた<大脳皮質>は、今やガラスのカーテンウォールが建ち並ぶ超高層ビル群と化し、スカイ […] ...
東京インフラ041 上野公園
古代、上野の山は広大な干潟に向けて南に突き出した「ミサキ」であった。台地の先端に鎮座する擂鉢山古墳や、縄文海進の名残ともいえる不忍池がそのことを物語る。 もともとは下谷に対しての上野、平坦な高台という地形上の名称だったと […] ...
東京インフラ040 メトロ銀座線
浅草・上野間2.2kmの区間に、この東洋初の地下鉄は建設された。今なら乗車わずか5分の距離。このわずかな区間を足がかりにして、世界有数を誇る地下ネットワークが築かれていった。 「地下鉄道は余りに散文的である。最も近代的な […] ...
東京インフラ049 玉川上水
武蔵野台地を横断する歴史的な水道・農業用水施設。このインフラによって、巨大化する江戸・東京の水不足が解消され、江戸に至るまでの台地も、それまでの井戸や崖線湧水の点群から水の線、つまり<循環器系>のネットワークで潤うことに […] ...
東京インフラ038 東京上野間市街線
東京と上野を結ぶ高架鉄道は、神田駅以南の工事が先行し、一部は、東京万世橋間市街線として1919年に完成していた。神田駅もこの際に開業したが、完成したのは中央本線の高架橋のみであった。東京から神田、秋葉原、御徒町を経て上野 […] ...
東京インフラ072 明治神宮内苑・外苑、代々木公園、新宿御苑
明治天皇崩御後、神宮の東京鎮座が決定すると、内苑は国により南豊島御料地に、外苑は民間の手で青山練兵場跡地に設けることとなった。 土地本来の樹種である広葉樹を用いた人為による森厳の神苑「永遠の杜」づくりは、針葉樹が常識とさ […] ...
東京インフラ002 行幸通り
東京の<心臓>東京駅から、皇居に延びる太い<血管>。 長さは短いが、幅員は帝都復興事業で整備された街路の中で最大の73m(40間)を誇る。これは、パリのシャンゼリゼ大通り(70m)とほぼ同規模である。 シャンゼリゼ大通り […] ...
東京インフラ001 皇居
太田道灌の築城から徳川幕府の江戸城、大政奉還後は皇居と、連綿と栄養を吸収し、今や東京の<肺>であり象徴の森となる。 道灌時代、関東に広がる巨大な洪積台地が海に向かって突き出した江戸前島の境界地帯に建てられた江戸城は、徳川 […] ...
東京インフラ077 東海道
東海道は、東西の大都市を結ぶ、わが国随一の<大動脈>である。鉄道、国道一号、東海道新幹線、東名・名神高速など、時代に先駆けたインフラが次々とこの場所に整備され、<循環器系>の進化を示すショーケースのような役割も果たした。 […] ...
東京インフラ071 新宿
かつての宿場町で、近代以降は、鉄道と幹線道路の結節点として肥大化した<循環器系>の要。 駅の東側の新宿三丁目あたりまでは、地下鉄丸ノ内線とほぼ平行して、沿線のデパートを取り込んだ長大な地下空間が広がる。わが国最大の歓楽街 […] ...