ドボ博 座談会 パート4

坂の数と橋の数ってどっちが多い?

zadankai
 

「東京インフラ解剖」といきなり言われても、何の事だかよくわからない。そんな方にも、東京インフラを見る「とっかかり」を作ってもらうため、独自のこだわりをもつ専門家による、マニアックな座談会を行いました。壁マニア、地形マニア、橋マニア、鉄道マニア・・・。これを読めば、きっとあなたなりの東京インフラの見方が見つかるはずです。

 


パート4 “坂の数と橋の数ってどっちが多い?”

 

北河さん

東京は坂の数はいくつぐらいあるんですかね?

(スリバチ学会の)皆川さん

わからないですねぇ。

北河さん

橋は数えられそうですね。

(橋に詳しい)紅林さん

橋は4000くらいだって言いますけどね。

震災復興事業における橋架設分布(提供:土木学会附属土木図書館)【参照:東京インフラ解剖 016 木場公園

 

北河さん

坂の数とどっちが多いかな???

(スリバチ学会の)皆川さん

よく話題に出るのは、東京の場合、タクシーの運転者が東京を早く知るには、山手だったら坂、下町だったら橋、という地名に着目すると理解やすい。川が無くなっても橋の地名って残るじゃないですか。京橋にしても、数寄屋橋にしても。

北河さん

じゃぁ東京23区内で橋の数と坂の数と対決したら、橋の方が勝つんですかね。

(スリバチ学会の)皆川さん

たぶん橋の方が多いですね。橋は山手にもありますからね。

(橋に詳しい)紅林さん

橋って2m以上を「橋」っていうんですよね?

(地図デザイナーでもある)杉浦さん

定義があるんですか?

(橋に詳しい)紅林さん

定義があるんです。2m以上って。

(興味津々な)内田さん

坂って定義があるんですか??笑

(スリバチ学会の)皆川さん

全ての坂に名前がついているわけじゃないんですよね。名もなき坂、っていうのもありますからね。

北河さん

地形を見るには、坂と川をみて...あと、どんな見るポイントが?

(マニア目線の)八馬さん

あと楽しみ方としては、川の変遷みたいなものもありますね。暗渠化されているとか。皆川さんたちと歩くと、なんか水の匂いがするみたいな、だんだんおりていく音がする?みたいな、必ず川の痕跡があって。

(スリバチ学会の)皆川さん

水が流れてなくても、逆にそれが萌える笑。水が流れていたら、自分がこんなに川跡をめぐっていたかわからない。無いからこそ、川跡をね。

戦災による灰塵が埋められた八重洲付近の外濠(提供:東京都)【参照:東京インフラ解剖 084 外濠

戦災による灰塵が埋められた真田濠(提供:東京都)【参照:東京インフラ解剖 084 外濠

 

北河さん

想像力が広がる?

(スリバチ学会の)皆川さん

それがまさに大人の楽しみであり、マニアの楽しみなんです笑。それは、わかりますね。川を辿る気持ちの良い川歩きとは、また別のジャンルとして。川跡いいですね。

 


座談会アフタートーク

北河さん

今回の座談会で話題にもなる「橋」は東京インフラ解剖でも多くの事例でとりあげています。この機会にいろんな橋について改めてドボ博で見てみませんか?

 


次回「暗渠と橋のマニアな見方」は、2/26日頃に公開します。お楽しみに。

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