東京インフラ041 上野公園
古代、上野の山は広大な干潟に向けて南に突き出した「ミサキ」であった。台地の先端に鎮座する擂鉢山古墳や、縄文海進の名残ともいえる不忍池がそのことを物語る。 もともとは下谷に対しての上野、平坦な高台という地形上の名称だったと […] ...
東京インフラ008 築地大橋
都心の新たな幹線道路・環状2号が、隅田川の最下流部を横切る地点に架かる橋。築地と豊洲の新旧の<胃袋>を結ぶ橋でもある。ちなみに環状2号は、外濠沿いを通って、虎の門ヒルズの下からトンネルで都心の高層ビルの下をくぐり、築地市 […] ...
東京インフラ086 大手町・丸の内・霞が関
幕府の中枢から日本の行政・ビジネスの中枢を担う<左脳>として絶えず更新を続けている。 グリッド状の巨大街区に並ぶ軒高100尺で縁取られていた<大脳皮質>は、今やガラスのカーテンウォールが建ち並ぶ超高層ビル群と化し、スカイ […] ...
東京インフラ029 御茶ノ水橋梁
御茶ノ水付近で神田川に架かっている橋梁は、そのほとんどが神田川のはるか上空で山手台地を跨いでいるが、東京地下鉄丸ノ内線の御茶ノ水橋梁は地下鉄の橋なので、最も低い水面すれすれの場所を通過している。神田川は今も舟運が行われて […] ...
東京インフラ014 小名木川・小松川・船堀閘門
荒川放水路は、市街地の外側につくられたが、それでも長さ22km、幅500mに及ぶ水路をつくるのに、既存の集落やインフラを避けて通ることはできなかった。国土交通省のデータによると、放水路建設に伴い、22の社寺と約1300世 […] ...
東京インフラ009 勝鬨橋
銀座・築地エリアを月島・晴海と結ぶ。都心・東京港を行き交う人やモノ、陸運・水運双方の流れが交錯する<循環器系>の要。かつては、橋の中央の桁が開閉することで、橋に遮られることなく船舶が隅田川を往来していた。川面から迫り上が […] ...
東京インフラ049 玉川上水
武蔵野台地を横断する歴史的な水道・農業用水施設。このインフラによって、巨大化する江戸・東京の水不足が解消され、江戸に至るまでの台地も、それまでの井戸や崖線湧水の点群から水の線、つまり<循環器系>のネットワークで潤うことに […] ...
東京インフラ022 日本橋
かつての五街道の起点。今も、日本列島を貫く7本の主要な直轄国道がここを起点としている。道路ネットワークの<心臓>である。 歴史上、混乱の世を治めたリーダーの多くが、領国経営において重視したのが、インフラの掌握であった。イ […] ...
東京インフラ021 江戸橋ジャンクション
普通、高速道路のジャンクションは、周りの田園風景と共に眺め、通り抜けるものである。しかし首都高の場合、あまり悠長なことは言っていられず、両側に高層ビルが迫る中を、ハンドルを切ってすり抜けることになる。また、街中を歩きなが […] ...
東京インフラ055 多摩川
ロンドンのテムズ川、パリのセーヌ川とくれば、東京では隅田川ということになるだろう。ただ東京の場合、もう一つ重要な川がある。多摩川である。この川は、広大な武蔵野台地をかたちづくり、武蔵の母なる川と呼ぶにふさわしい歴史を歩ん […] ...