東京インフラ082 東京タワー
「タワーの中途に綿菓子のような雲がひっかかっている。目にはみえないがテレビのほかに、FM放送、防衛庁、消防庁、国警などが使っているVHF(超短波)、UHF(極超短波)などが、おぼろ月夜の空をここから四方にひろがって行って […] ...
東京インフラ022 日本橋
かつての五街道の起点。今も、日本列島を貫く7本の主要な直轄国道がここを起点としている。道路ネットワークの<心臓>である。 歴史上、混乱の世を治めたリーダーの多くが、領国経営において重視したのが、インフラの掌握であった。イ […] ...
東京インフラ013 荒川放水路
今は荒川の本流だが、もともと隅田川から分岐する水路として人工的につくられた。世紀のプロジェクト・パナマ運河の建設に携わった唯一の日本人技術者・青山士(あきら)が指揮して、この東京の大工事は完成した。長さはパナマ運河の約1 […] ...
東京インフラ015 本所・深川
「深川の地名をみると、川や海に関係のあるものが多い。・・・これはけっきょく、深川とは三角州の点々とあったあいだを埋めつないで、排水のため、そのあいだに堀や川を残したところであることをしめしている。」(松本清張、樋口清之) […] ...
東京インフラ051 羽村取水堰
「(水道は)江戸という、人口世界一の都市をささえた血管といっていい。・・・上水道については、江戸はロンドンやパリにくらべてほぼ同時代に出発し、土木構造の上からみても、偶然似かよっている(紀元前のローマ帝国の上水道について […] ...
東京インフラ004 東京駅
「又電車が著く。吐き出す人は雪崩をうって又改札口に押し寄せる。併し流石に東京駅である。改札口の人の渦は直ちに消え去ってしまう。後から後から来る人は、よく掃除された樋の水のように流れて行く。」(高浜虚子) 高架と地下を含め […] ...
東京インフラ048 岩淵水門
隅田川と荒川放水路の分岐点につくられた水門。増水時に水を放水路に分派し、隅田川の氾濫を未然に防ぐ。<骨>の結節点につくられた、<関節>のようなものである。 荒川放水路工事を担当した青山士(あきら)が手がけた水門は、198 […] ...
東京インフラ014 小名木川・小松川・船堀閘門
荒川放水路は、市街地の外側につくられたが、それでも長さ22km、幅500mに及ぶ水路をつくるのに、既存の集落やインフラを避けて通ることはできなかった。国土交通省のデータによると、放水路建設に伴い、22の社寺と約1300世 […] ...
東京インフラ019 清洲橋
永代橋と並ぶ、関東大震災後の東京復興のシンボル。先端技術(ニューマチックケーソン工法、高張力マンガン鋼の使用)と、ケルンの旧ドイッツァー吊橋を洗練させたデザインによって、堅牢かつ優美な姿を実現した。隅田川の中では人気の高 […] ...
東京インフラ087 日比谷公園
近代洋風公園の嚆矢。霞が関の官庁街と丸の内のオフィス街の接点にあり、皇居・内濠などと連なる「東京セントラルパーク」を構成する。 往古は品川湾に臨む漁村であったが、江戸幕府の初期以来埋立てられ武家屋敷となり、明治初年には陸 […] ...