東京インフラ012 葛西臨海・海浜公園
干潟を人工的に復元し、工業化により失われた自然環境を再生した左右の<人工肺>。臨海公園を核とした緑のネットワークに囲まれるように、都市再開発用地、住宅用地、流通業務用地、下水処理場用地といった<循環器系>と一体的に計画さ […] ...
東京インフラ055 多摩川
ロンドンのテムズ川、パリのセーヌ川とくれば、東京では隅田川ということになるだろう。ただ東京の場合、もう一つ重要な川がある。多摩川である。この川は、広大な武蔵野台地をかたちづくり、武蔵の母なる川と呼ぶにふさわしい歴史を歩ん […] ...
東京インフラ069 駒沢給水塔
渋谷がまだ区ではなく、東京市外の町であったとき、渋谷町は、町民のために独自の水道を敷設した。まず、町外の砧村に多摩川の取水所を設けて、駒沢村までポンプアップした後、町まで水を配水するシステムである。駒沢村につくられた中継 […] ...
東京インフラ007 隅田川
東京の地形をつくりだした立役者。利根川水系とともに、川下に広大なデルタ地帯を形成する低地の軸線で、東京湾の水面下では多摩川、渋谷川、目黒川などと合一する。これは、<背骨>の役割である。また台地では、隅田川の支流が水の流れ […] ...
東京インフラ020 首都高
世界の大都市の多くは、地上と地下の2層の交通ネットワークをもっている。地上は道路と鉄道、地下は地下鉄である。東京が独特なのは、これらに加え、空中、つまり首都高を加えた3層構造になっている点だと思う。これら地上、地下、空中 […] ...
東京インフラ088 内濠
太田道灌時代の江戸城は、平川の付け替えにより日比谷入江から神田川との合流点までの南・東・北三方を河川で、西側は崖線で防御をはかった。 徳川幕府はいち早く日比谷入江を埋立て道三堀の整備に着手するが、かつて氷河期に侵食された […] ...
東京インフラ005 新永間市街線
東京駅のやや北から新橋駅のやや南まで達する赤煉瓦アーチの高架橋は、現在も山手線と京浜東北線の電車が複々線で往復している。わが国最初の高架鉄道は、1904年に完成した本所(錦糸町)~両国橋(両国)間であったが改築されて現存 […] ...
東京インフラ017 永代橋
2世紀以上にわたり、隅田川の河口出入口を飾った大橋。江戸時代に落橋し、関東大震災で炎上するなど、数々の災難に見舞われたが、震災復興事業によって、より太く強い<血管>の一部として再生した。 もとより関東大震災は、永代橋だけ […] ...
東京インフラ032 昭和通りと靖国通り
「パリのシャンゼリゼエ、ベルリンのウンタアデンリンデン ━ それらの大通を思はせる舗装と街路樹、しかし品川から千住まで、新しい大動脈のやうに東京を南北に貫く3里20町は、それらの大通よりも遥かに長いといふ、第一号幹線道路 […] ...
東京インフラ028 聖橋
「江戸・東京は、地名や橋の名のつけ方に洒落っけがある。北に孔子を祀る湯島台があって、南の神田駿河台にはニコライ堂(ロシア正教)がある。そこをむすんでいるから聖橋だという。」(司馬遼太郎) 名前は公募によりつけられた。「ひ […] ...