元々は飲料用水。江戸時代に作られたんだけどね。

玉川上水と、北沢で分かれて、品川へ通した、とかね。三田用水の場合は。だいたい地形的には尾根筋を辿ってますよね。一番高いところを。

マニアックな人が調べていますね。

本線はもうちょっと南、目黒駅の近くで、山手線を渡ってたみたいです。そこから先も辿れるんです。

スリバチ本に書いてあります。

さりげな（笑）

結局、地形の高低差ですからね。

懸樋の奥には、昔の目黒通りの跨線橋もうつってます。鉄道橋を転用したものだけど。

旧山手通りの西郷橋も、三田用水を抱えてるんです。いまだに中に水路が入ってる。

中を流れてたんですよね。

中に水路を入れないといけないから、アーチを扁平にして、上のコンクリート壁の部分を厚くしてるんです。

なるほど。確かに少し不自然なかたちしてますよね。

橋といえば、昔、代官山のあたり、鎗ヶ崎交差点付近にも、三田用水の水路橋かかってましたよね。

架かってました。駒沢通りの上に。

昭和の懐かしい風景です。

むしろ三田用水があったから、あそこにビール工場が立地したはずですよ。

ほかにも三田用水のまわりの邸宅が、自分の家の庭に水ひきこんで、滝つくったりしてましたね。

尾根筋を通さないと、水は遠くまでいかないですよね。

小平とか、玉川上水が通っているあたりは、測量しなくてもわかるんです、高低差が。一番高いのは玉川上水で。そこから分かれて、小平用水とか、小川用水とか。