東京インフラ011 東京ゲートブリッジ

東京湾の玄関口を守る2匹の恐竜


東京湾のゲートとして、埋め立ての最前線・中央防波堤外側埋立地と江東区若洲とを結ぶ、成長続ける東京の新しいシンボル。
ゲートだからというわけではないが、この橋の形には、飛行機と船の航路が大きく影響している。まず上空は、羽田空港への飛行ルートを確保するため、橋の高さを海抜98.1m以下に抑える必要があり、一方で海面は東京東航路の大型船舶が通過できるよう海抜54.6m以上のクリアランスを確保する必要があった。つまり、海抜54.6mから98.1mのわずか43m程度の隙間に、440mという長い距離を架けられる構造が求められた。そこで採用されたのが、部材を三角形に組み合わせるトラス構造と、箱桁をミックスしたトラス・ボックス複合構造である。これにより、中央の120m部分が箱桁のみの構造となり、従来のトラス橋とは異なる斬新な形が生み出されることとなった。
ちなみに、トラス部分は、道路を境に上下に分割した形に陸上で組み立てられた後、海上から一括で架設された。長さ約230m、重さ6,800tのトラスを、長さ140m、24,000tの台船に載せ、3台の大型フローティングクレーンで架け渡すという大工事であった。
完成後「恐竜橋」というあだ名を頂戴することになり、まさに2匹の恐竜が東京湾の玄関口を守る役割を果たす格好となっている。2011年度土木学会田中賞受賞。なお中央防波堤内側埋立地は「海の森」となり、新たな東京の<肺>となる予定である。(二井)

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種別道路橋
所在地東京都江東区
構造形式鋼製 トラス・ボックス複合構造
規模橋長2618m 主橋梁部760m 最大支間長440m
竣工年2007年
管理者東京都港湾局
備考2007年度土木学会田中賞

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